チームで考えチームで結果を出す共同体主義へ
今の学校教育の限界はどこにあるでしょう。
また、社会人として求められる能力や、人材育成方法はどうあるべきでしょう。
これらの問いは、本当に社会全体の大きな課題でもあると思います。
その中で今何かと話題を集めているチームラボの猪子寿之さんの講演内容を見て、やっぱり本質的な目を持っていて時代の最先端にいる人だなと感じました。
記事の言葉を引用すると、教育ということに対して、このようなことを言われていました。
何か覚えたりすることとかほとんど意味ないのに覚えることが中心になったり、逆にこれからの時代というのは創造性みたいなものが極めて重要なのに、創造性を鍛えるような場所というのがない。
今までの学校教育を一言で言うならば、”答えを覚える教育”。
つまり、”暗記教育”です。
テストになれば、どれだけ覚えているかがモノサシとなり、
その結果、順位がつけられ相対評価を受けることになります。
このやり方で、現代社会において必要な、自分で創造性を持ってアイデアを生み出すような人材を作ることができるでしょうか。
また、組織の一員としてコミュニケーションを発揮し共にクリエイティブを作っていくことができるでしょうか。
私は、今までの学校教育のあり方そのものに限界が来ているときだとずっと以前から問題意識を持っています。
また、猪子さんは答えの導き出し方についてもこのようなことを言われています。
例えば宿題は個人でやりなさいだし、テストなんて共同的にチャレンジしたら捕まっちゃうじゃない。でもそれ意味がわからないわけじゃんね。別にコピーで済むような問題を出すほうが悪いというか、コピーで済むようなことはコピーしたほうがいいじゃん。
だから全く概念が違っていて、個人で何かアウトプットを出すよりも、共同的で創造的なアウトプットを出すことを大人になってすごく求められているのにそういう場がない。
確かに、スマートフォン一つで世界中の情報を検索できるようになった現代では、
暗記そのものやコピーについての概念はまったく違います。
それよりも、意見を出し合って共同体として取り組むような能力が求められているのは誰の目からも明らかでしょう。
個人で考え個人で結果を出すという個人主義から
チームで考えチームで結果を出すという共同体主義へ
今の教育からしたらまったく逆のアプローチかもしれませんが、
本当に教育そのものが大転換するべきタイミングなのかと思います。
21世紀に合った教育を作り、世間に広げていきたいと感じる今日この頃です。
人工知能を超える革新的教育とは 〜メタ知識時代を開く教育2.0Version〜