VR(バーチャルリアリティ)の世界が及ぼす脳への影響
『攻殻機動隊 新劇場版Virtual Reality Diver』がI.Gストアで体験可能ということで、VR体験に行ってまいりました。
▶︎攻殻機動隊のイメージについては、下記の映像を参照ください。
実際、体験してみると約15分という時間。
非現実の世界が広がります。
映画はスクリーンの奥に世界観が広がるので、自分との分離のイメージがつきやすいですね。
一方VRはと言うとヘッドマウントディスプレイとヘッドホンを装着しているため、直接視覚情報や聴覚情報を伝って情報が入ってきます。
仮想現実という名の通り仮想ではあるものの、目の前に広がっている自分が主人公の世界観。
VRの脳への影響とは?
ヘッドマウントディスプレイに投影される映像のピントが合わず、VR酔いする人が多いと聞きますが
脳がだんだん慣れてくるというのが実感できます。
3次元の超リアルな立体映像が目の前に映し出されているので、例えば起きた瞬間ヘッドマウントディスプレイを知らずに装着されていると想定した場合、
本当に現実か仮想現実か区別がつかなくなっていく可能性も示唆しています。
また、重力すらも視覚情報から感じてしまうほど、脳の錯覚が見せる世界というのは本当に不思議なものです。
今後のVR市場はどうなる?
2016年の今年は「VR元年」と言われているように、まだ元年レベルの技術。
とは言え加速度的にテクノロジーは進化していくのは容易に想定されますし、
いち早く一般的に登場していくのはやはりゲーム業界やアダルト業界になってくるでしょう。
2016年も残り4ヶ月となりましたが、その4ヶ月でどこまで市場が変化、また消費者の意識が変わっていくのか楽しみですね。
脳の限界を超える教育の必要性
最後に、少しだけ話の方向性を変えて。。。
脳が見せる世界と言うのは、すべて条件づけられた世界です。
しかし、脳を持ってしか自分以外の世界と出会うこともできません。
だからこそ脳の不完全性に縛られるモノの見方ではなく、
条件づけられた相対世界をどう解析し、日常生活に活かしていくのかといった脳の認識の次元をあげなければテクノロジーの奴隷になってしまいます。
科学技術の恩恵を受ける事に対して否定をしているわけではありませんが、
それら全てを楽しんで活用できるようになっていくには、脳の認識作用の仕組みを理解していくことが必要だと感じます。