未来を創る話をしよう

「0=∞=1」が基軸になる21世紀教育革命への挑戦

キングダム漫画解析【リーダーシップ編】"勝利に導くための役割ゲーム" ※ネタバレ注意

キングダム漫画解析シリーズ。

 

『キングダム』は原泰久によって現在も連載が続いている漫画です。

 

以下、Wikipediaよりあらすじの概要を簡単に紹介します。

中国の春秋戦国時代を舞台に、大将軍を目指す少年・信と後の始皇帝となる秦国の王・政の活躍を中心に、戦乱の世を描く。

 

今回は、【リーダーシップ編】と題しまして、それぞれの役割・ポジションにおけるリーダーシップのあり方について整理したいと思います。

 

リーダーといえばどうしてもトップの人間だけが発揮すると思いがちですが、勝利に導くためにどんな形でリーダーシップをとるのか、リーダーシップと言っても様々なポジションがあります。

規模や内容に応じて様々なリーダーシップのあり方があって然るべきですし、またそれらが美しくチームプレーすることが本当に重要になってくると思います。

 

キングダムの世界観でもそうですが、様々なリーダーシップの形が描かれています。

その中でもやはり例としてあげるなら主人公の信ですね。

”天下の大将軍”を目指して日々鍛錬し成長していきますが、心も人脈もどんどん成長して色んな形でリーダーシップを発揮していきます。

最初は歩兵に始まり、伍長、什長、百将、二百人将、三百人将、千人将、二千人将、三千人将、四千人将、五千人将、将軍、大将軍へとどんどん仲間を巻き込み増やしながら成長していく姿に自然と応援したいという心が生まれます。

 

軍の規模に応じたリーダーシップのあり方

 

「伍長」

歩兵一人で勝負するのではなく、五人が基本単位かつ運命共同体となり、軍の中でも最小単位の組織としてまとめる伍長の存在というのは重要な存在です。

f:id:normal-japan:20160626113426p:plain

(©原泰久/集英社 第3巻より抜粋)

 

「百人将」

特殊百人隊を任され、

「豆つぶには豆つぶなりの強さがある」

「すき間を抜く身軽さがあり結集すれば決して砕けねぇ石にもなる!」

 と言って小隊の利を活かした戦略を立てる信。

 

万の軍の中でも一際小さい組織かもしれませんが、集の力を十分わかっている信の言葉の裏には何か確信めいたものを感じますね。

f:id:normal-japan:20160626114201p:plain

(©原泰久/集英社 第12巻より抜粋)

 

 「千人将」

 

臨時で昇格した千人将としての戦いの中で、たった一つの戦略が見事な突破力を発揮し、それが軍全体への士気向上に繋がったシーンです。

単に戦局を打破するだけでなく、軍全体の心の支えにもなる千人将という存在。

ここから主人公の信も”飛信隊”のリーダーとしてどんどんリーダーシップを発揮していくことになります。

f:id:normal-japan:20160626115735p:plain

(©原泰久/集英社 第19巻より抜粋)

 

また、規模がどんどん大きくなれば、心や力の支えとしてのリーダーシップを発揮する信とはまた違い、軍略的・戦略的な部分のリーダーシップを発揮する軍師・河了貂のようなリーダーシップのあり方も描かれていきます。

 

「五千人将」

将軍になる上で、五千人将としての経験、その目を通してこそのものだと訴える騰将軍。

今までとのリーダーシップとはまた異質な能力が必要だということをしっかり経験させようとする姿もある意味リーダーを育てるためのリーダシップとしては必要な能力なのでしょう。

f:id:normal-japan:20160626132244p:plain

(©原泰久/集英社 第38巻より抜粋)

 

「将軍」

実際に主人公の信が将軍になる姿までは、現段階では描かれていませんが、将軍から直接将軍の見る景色というものを教わるシーンがあります。

将軍という役割があるからこそ見える敵の群や敵の顔。また味方の顔。天と地。

そして、全てを背負うからこそ全身に力がみなぎって見事なリーダーシップを発揮できていきます。

f:id:normal-japan:20160626173950p:plain

(©原泰久/集英社 第16巻より抜粋) 

 

これらのように、リーダーシップと言っても本当に多種多様です。

規模も違ってくると見える世界の大きさも当然変わってきますし、戦局に応じた判断などリーダーシップの取り方も変わってきます。

地道に経験を積んでいくからこそ、モノの見え方も変わっていくのだと思いますね。 

 

 

しかし、どんなリーダーシップを取るにせよ、中心軸には”勝利”という共通のビジョンがあります。

そして、勝利に導くためにどんな形でリーダーシップをとるのか。

・将軍として

・軍師として

・国王として

これらが全て循環しチームプレーできれば最強のチームとなっていくでしょう。

 

 

この世はまさに役割ゲーム

少し、現代版に置き換えて考えたいと思いますが、結局は戦国の世であっても現代であっても仕組みは同じですね。

例えば一つの会社を考えた時も、社長という絶対的なリーダーはいますが、部長、課長、係長、平社員など様々な役割のポジションがあって、それぞれでリーダーシップを発揮します。

 

大事なのは、共通の夢・ビジョンが自分と繋がった上で、それぞれの役割・ポジションで能力を最大限発揮するということ。

そんな役割ゲームを楽しめる組織やチームは本当に強いし、絆も深いと感じます。

 

”役割ゲーム”

 

自分の役割に固定せず、一方で役割をもってリーダーシップを取っていく必要がある時は最大限役割を活用し、

縦横無尽に動き回る龍のごとく、リーダーシップを楽しんでいきたいですね。

 

とは言え、どんな戦略よりも重要なのが、リーダーとフォロワーの関係性・チームプレーとも言えるとおもいます。

そんな最強のリーダシップ・フォローシップのあり方を現代版としても研究していきたいですね。

 

2016年の3月に漫画「キングダム」のビジネス本も発売されているので、リーダーシップの真髄に興味のある方はぜひごらんください。

 

normal-japan.hatenablog.com

 

ビジネス書: 『キングダム』で学ぶ乱世のリーダーシップ

『キングダム』で学ぶ乱世のリーダーシップ

『キングダム』で学ぶ乱世のリーダーシップ

 

 

(漫画「キングダム」についてはこちら)

 

 

normal-japan.hatenablog.com

normal-japan.hatenablog.com

 

スポンサーリンク