キングダム漫画解析【ビジョン編】”中華統一”と”世界統一(OneWorld)” ※ネタバレ注意
『キングダム』は原泰久によって現在も連載が続いている漫画です。
以下、Wikipediaよりあらすじの概要を簡単に紹介します。
中国の春秋戦国時代を舞台に、大将軍を目指す少年・信と後の始皇帝となる秦国の王・政の活躍を中心に、戦乱の世を描く。
キングダムはいろんな点で大好きで、ずっと読み続けている数少ない漫画の一つです。
今後、シリーズ化していろいろ個人的に解析をしていきたいなと思っていますがどこまで続くでしょうか。笑
今日は【ビジョン編】と題しまして、キングダムの世界観と現代の世界観を対称性で整理したいと思います。
"中華統一"への道
この漫画は史実に基づいて描かれています。
500年の争乱が続く春秋戦国時代。
争いが起きる原因が、
・秦人と山の民
・内と外
・敵と味方
など、分けることによる摩擦だとし、”全国境の排除!”をするこによる中華統一を志します。
戦乱の世の一国王として戦争は避けられないとしても、それが自分の確固たる道だとして不動の意志を立てる秦国国王の政。
ここから物語がスタートし、後の始皇帝になっていくわけです。
(©原泰久/集英社 コミック第3巻より抜粋)
そして、"中華統一"という志は物語中ずっと変わることはありません。
(©原泰久/集英社 コミック第34巻より抜粋)
"中華統一"を現代版で考える
では、21世紀という現代に置き換えて"中華統一"を考えるとどう置き換えられるでしょうか。
今は地球上に世界多数の国・地域というのが存在し、様々な理由で分裂と融合を繰り返しています。
これは乱世の時代でも現代でも同じです。
形が戦争ではないにしろ、人間社会は統一の歴史とも言えると思います。
また、国・地域という物理的な境界線の形もありますが、宗教・思想・哲学なども未だに統一が起きていません。
現代における"中華統一"のような誰も成し遂げたことのない偉業。
それは、全世界が繋がった"One World"の実現。
国という物理的な境界線
宗教・思想・哲学という意識的な境界線
境界線が完璧にほどけきった全てがつながりあったひとつながりの"ハイパーコネクション社会"の実現。
また、科学・数学から宗教・思想・哲学まで、あらゆる"知の大統合"を起こしていくこと。
これを全世界の共通ビジョンにしていくことが現代における希望のひとつであるように感じます。
(漫画「キングダム」についてはこちら)