人工知能によって人格を生き返らせる
人工知能を活用して、故人の性格を反映したチャットプログラムを作ったとして話題になっているニュースです。
AIのチャットボット(人工知能を活用した「自動会話プログラム」)として、ローマンを死から蘇らせた。彼女はローマンの全てのデジタル記録(写真、記事、そして膨大なSNSメッセージ)をAIに与え、チャットボット「@Roman」を作り上げた。ローマンを知る人のほとんどは、そのチャットボットはまるで本当のローマンのようだと驚く。
人間が記憶している情報も全てデジタル情報。また、写真や音声など全ての過去情報をデジタル情報化すれば、本人に近い性格の人工知能プログラムをつくることができますね。
この話を受けて思い出したのが、まさに映画「トランセンデンス」の世界観。
ジョニー・デップが主演の主人公である天才人工知能学者が死の直後、妻と友人の手によって意識をコンピュータ上にアップロードするというストーリー。サイバー空間の中で形を変えて生きるという、まさにシンギュラリティの未来を想定して作られている映画です。
そんな映画の中での話が、現実味を帯びてきています。
チャットボットを使えば、より本人とのやりとりに近いかたちの会話が可能となる。親しい人が死んだら、その人のチャットボットをオーダーすることが当たり前となる日も、そう遠くないかもしれない。
生身の人間ではないにしろ、そこに本人の姿を重ねてしまう人もいるでしょう。
テクノロジーの進化によって精度ももっともっと向上し、生きているのか死んでいるのかさえ境界線が曖昧になっていくと感じる将来。
そういったプログラムはニーズも間違いなく生まれていくでしょうし、一方で法整備のスピードは遅く、こういったニュースは今後もどんどん増えてくると思います。
技術の進化は止めどなく進んでいく。
ただ、一つ言えるのは技術に依存するのではなく、使う側の人間自身が技術に対してどう向き合うのかというのが非常に大事になってくると思います。
どういう状態で生きていると言えるのか?
人間とはなんなのか?
人間のアイデンティティーに直結するような問題提起ですね。
私たちが知らない間に人工知能の技術は進歩し、私たちが知っている以上にもっと深く広く活用されていくのは間違いありません。
2016年のタイミングでこのレベル。
あと数年、数十年で時代はどんな時代にシフトしていくのでしょうか。
過去記事も貼り付けているので合わせてご覧ください。
人工知能に関する記事の一部です。
意外にたくさん書いているのを改めて感じました。笑
こういったテーマに興味のある方、ぜひ交流したいですね。