「AIによる人類滅亡論」人工知能に警鐘を鳴らす人たち
2016年に入って人工知能の話題が後を断ちません。
近未来、人間社会にどう人工知能が融合していくの興味のある人も多いでしょう。
未来学者のレイ・カーツワイルは、人間のすべての知性を集めたとしても人工知能がそれを超えてしまうと予測した2045年問題「シンギュラリティ」を提唱したことで有名ですが、
それ以外にも人工知能研究の最前線にいる人物たちの中で警鐘を鳴らしている方が少なくありません。
今日はその中でいくつかピックアップしてご紹介したいと思います。
天才物理学者のスティーヴン・ホーキングはこのように言います。
「人工知能の開発は人類の終わりを意味するかもしれない」
「われわれがすでに手にしている原始的な人工知能は、極めて有用であることが明らかになっている。だが、完全な人工知能の開発は人類の終わりをもたらす可能性がある」
「コンピュータが世界を乗っ取るという危険は、すでに現実のものだ」
マサチューセッツ工科大学の物理学者マックス・テグマークやオックスフォード大学のニック・ボストロムはコントロールの重要性を説いています。
「人工知能の短期的な影響は誰がコントロールするかに依存するものの、長期的な影響は、そもそもコントロール可能なのかどうかという問題になる。」
最近では火星移住計画で有名なスペースX社のCEOイーロン・マスクは人工知能研究に対して慎重派の一人と言われていますね。
深刻な危機が5年以内に訪れる可能性がある。長く見ても10年だ。私は理解していない分野についてデタラメを言っているのではない。
「AIによって、われわれは悪魔を呼び出そうとしている。五芒星と聖水を持つ男が登場する物語は皆さんもご存じだろう。その男は悪魔を操ることができると確信しているが、実際にはそれは不可能だ」
「(AIは)もしかすると核兵器より危険かもしれない」
Microsoftの創業者であるビルゲイツも警鐘を鳴らす一人。
「わたしも超知能に関して懸念を抱いている側の1人だ」
「当面、機械は今後もわれわれのために多くのことをしてくれるはずで、超知的にはならない。うまく管理すれば、これ自体はプラスに評価できる。だが、こうした状況から数十年後には、知能が強力になり、懸念をもたらす」
また、AIの危険性を徹底的に取材・検証し、問題の本質を深く書いた本も出ているように、時代的課題として取り組まなければならないタイミングに来ていると思います。
人工知能を開発するのも利用するのも人間。人間そのものの変化が必要。
人間以外の開発・開拓をしてきた結果の科学技術の最先端として人工知能があると言えます。
しかし、人類歴史の中で人間そのものが劇的に変化してバージョンアップした歴史はありません。
では、人間の何をどのように変化するべきなのか?
人間の社会的活動の一番根本には「認識活動」があります。
この一番深い”認識”に革命が起きない限り、人間阻害の未来になっていきます。
人工知能を開発するのも人間
人工知能を利用するのも人間
人工知能の登場によって、ようやく人間自身を根底からバージョンアップさせる時代へとシフトしていくタイミングに来たのかと思います。
(参考記事)
2045年問題 コンピューター・人工知能が人類を越えるとき | エコノーツエコノーツ