コンピュータは人間の感性に近づけるのか?
人工知能に関することを調べているとよく出てくるIBMのWatson(ワトソン)。
そのワトソンが最近ではコンピュータという域を超えて、
「人間の感性にいかに近づけることができるのか」に挑戦しているようです。
コンピュータは、「赤・緑・青」の色の三原色をそれぞれ0〜255の数字で表現し、それらを組み合わせて様々な色を作ります。
インターネットの世界ではRGB値と言ったりもしますね。
「0・0・0」なら黒
「255・255・255」なら白
「255・255・0」なら黄
というように、濃淡を含め多種多様な色が255×255×255通り表現できるわけです。
ただ、コンピュータは単に色情報を数字で扱うだけ。
人間のように赤なら暖かいイメージ、青なら冷たいイメージというような
色にそれ以上の付加情報は持ちません。
そんな中、色に対して感性を持ったコンピュータの研究が進んでいます。
その研究が進むにつれて、色情報として扱っていた単なる画像から
これは「自然」だ。
また、そこに「静かで穏やか」ということを認識することも可能になっていくようです。
単に情報として扱うだけでなく、感性も取り入れられてくるようになったら
色が持つ独特の力、また人間独特の世界感だと思っていた感性表現はどうなっていくのでしょうか。
感性の世界、オリジナリティーの世界では
コンピュータには負けたくないという個人的な思いもありますが
IBMのワトソンがアーティストになる日が近い将来訪れるかもしれません。
コンピュータ以上に「感性を磨く技術」。
これがこれからの時代に必要な技術になってくると改めて感じます。
感性を磨くこと
言い換えれば人間機能をバージョンアップさせること
また別の表現をするなら新しい感覚をつけること
”全ての情報をゼロ化し、再創造できる自由自在の観点”
そんな"ZERO感覚"の習得が全ての教育の基準になり、
コンピュータに負けない人間教育・人性教育が開発されていってほしいです。
間違いなく、これからの時代の中心テーマの一つになってくるでしょう。
(参考記事)