漫画『キングダム』のビジネス書に学ぶ「現代」という乱世のリーダーシップ論
引き続き『キングダム』ネタです。
昨日、漫画『キングダム』のビジネス本が発売されました。
読みやすく1日経たず読み切ってしまったので感想をそのまま投稿します。
(昨日の記事はこちら)
『キングダム』は、改めてエンターテイメント性があり、学びの要素がふんだんに盛り込まれた漫画だなと感じるところです。
現代に流行する理由も納得です。
個人的にはこのビジネス書自体は、キングダムを一通り読んでから読む事をオススメします。
漫画内の一つ一つの判断や戦局の状況、また登場人物のキャラクターなどイメージできた上でビジネス書を読むと、より深く内容が入ってくると思います。
中国の春秋戦国時代と現代。
時代環境は違えど、個が集を成し、一つの目的・ビジョンを成し遂げるためにチームプレーを行い、その中でリーダーが存在するという事は変わりません。
では、リーダーシップとは?
本書の中でもきちんと定義はされていましたが、別の表現をするとリーダーシップとは、「 leader + ship 」と書き、船をリードしていく存在でもあります。
山の中で遭難すればとにかく麓に降りればいいけれど、海での遭難はそうもいきません。
現在地の診断、方向性の提示、その実現方法などを示していくリーダーが必要です。
本書でもわかりやすく漫画のシチュエーションを紹介しながら解説されているので、ぜひリーダーシップの真髄をご自身の目でご確認いただければと思います。
本の帯に書かれているものだけここで紹介させていただきますね。
乱世のリーダーの条件10箇条・人を巻き込み同志とできるか・率先して範を示せるか・先を見通し細部まで気を配れるか・合理的に考え時に非常になれるか・部下愛を持って人を育てられるか・前向きさ明るさを持っているか・すべてを背負う覚悟はあるか・人間を理解しているか・熱いビジョンを作り示せるか・自らを捧げる使命感はあるか
ちなみに、私自身が好きなキャラクターの1人に昌平君という人物がいます。
秦国の軍総司令として知略を働かし、軍師育成も行う天才軍師。
また、自ら先頭になって武力を示し敵将を討つ姿も勇ましく、リーダーシップのモデルとして本当に素晴らしく描かれています。
そして、下記の昌平君の言葉も胸に刺さります。
「私も中華を統ることを夢に描く男の一人だ」第40巻より
「真・善・美」が伴った絶対的なビジョンを共有できる同志のチームプレーは本当に美しいですね。
また、この本を読んで感じたこととして、
・リーダーでありフォロワーであり
・非常合理力や部下愛育力
・善にもなれるし悪にもなれる
そして、
・読者であり発信者であり
など、固定されず常に境界線の上に立ち続け、何にでもなれる自分でありたいなと感じました。
(取りあげている本はこちら)
(漫画「キングダム」についてはこちら)