アルファ碁(AlphaGo)にようやく黒星、囲碁最強棋士の逆襲
先日、Google傘下のDeepMindが開発した人工知能囲碁ソフト「アルファ碁(AlphaGo)」が世界最強棋士と言われる韓国のイ・セドル氏を3連勝で破ったという記事を書きました。
トッププロが3連敗。
人工知能の勝ち越しが決定し、そのまま人間がもう勝てないと思っていましたが4戦目にして人間の勝利。
ようやく一つ黒星をつけることができました。
人工知能と言ってもコンピュータ。
どれだけ機会学習が得意でも0か1の因果の中でしか答えが出ません。
人間は、0と1の因果をも超越する直感力を持っており、
それが唯一人工知能に勝る部分かと思います。
ただ、この敗北データもまたアルファ碁(AlphaGo)の経験値になっていきます。
実際に、人工知能開発者がこの敗北を受けてコメントした内容がこちら。
「AlphaGoを鍛えるために、優秀な対戦相手が必要だったので、この敗北には非常に意味がある。今回のゲームを詳細に分析することで、AlphaGoをさらに改善できる」
ラスト1戦。注目していきたいと思います。
また、3戦目の敗北でイ・セドル氏が言っていたコメントも本当に感動しました。
人間代表として戦う本人には、相当なプレッシャーがあったに違いません。
「何と言えばいいか分からないが、まずは謝罪したい。多くの人々の期待に応えられず、申し訳ない」
「これまで多くの対戦経験を積んできたが、今回ほどのプレッシャーを感じたことはなかった。そのプレッシャーに打ち克つことができなかった」
「3局目に私が負けたので、勝者は決まった。だが、人間については心理的側面を考慮する必要がある。どうか、4局目と5局目も興味を持って何が起こるかを見届けてほしい」
ラスト1戦。
どこまで人間の底力を見せられるのか?
最後まで見届けたいと思います。
(参考記事)