日本のものづくり産業復活は絶対に起きないと思う意見
テクノロジーの進化によって、ハードウェア・ソフトウェアの両面で飛躍的な進化を遂げているのは誰の目からも明らかでしょう。
その中でも人工知能は日進月歩で、月が変わればメディアに取り上げられるものを大きく変わるくらい変化が激しい分野です。
みなさんは、下記の記事をご覧になってどのような意見を持たれるでしょうか。
私はあえて違う意見を投げたいと思います。
3Dプリンターの登場によるものづくり業界の革命
理由はいくつかありますが、まずは生産方法に大きな革命が起きているということ。
具体的には3Dプリンターの登場です。
今までは、専門の業者や一部の人しか作れなかった部品などが、設計図さえ手に入れば誰もが作れるようになったということ。
そして、運送費用や移動などを考えれば現地で直接必要な部品を必要な数だけ作れるようになったということ。
これは、ものづくり業界が大きく変革せざるを得ない大事件だと私は思います。
確かに、日本人の繊細さをもった機械や部品などが必要になってくるケースは多々あるかと思いますが、それ以上に淘汰されていく部品メーカーは多いように予想できます。
性能やコストを考えて、経営者はどのような判断をしていくかにもよりますが、
3Dプリンターの登場によって時代が大きく変わっていく見方もできるのではないでしょうか。
ソフトウェア企業が市場を動かす
もう一つの観点は、ハードウェアとソフトウェアの考え方です。
ハードウェアを動かしているのは、ソフトウェアです。
「スマートフォン、ソフトウェアがなければただの箱」
こんな言葉も聞いたことがあります。笑
どんなに良い製品を作ったとしてもそれを動かすソフトウェアがなければ意味を持ちません。
結局、ソフトウェアを持っている企業に集約されていくようになっていく気がします。
特に人工知能はまさにソフトウェアそのものです。
ソフトバンク社のペッパーを動かすのもソフトウェアですし、ものづくり以上にソフトウェア開発に力を入れるべきだと思っています。
日本の進むべき方向性は?
ものづくりというのは日本の精神性が色濃く引き継がれており、その職人文化を継続させていく必要はあると思います。
しかし、時代の流れを受けて本当に洗練された職人にしかできないものだけが淘汰され残されていくのがこれからの時代の流れではないかと予想できます。
人工知能の登場によって、ものづくり産業全てを底上げするのではなく
「本物しか生き残れない」
そんな茨の道のように思っています。
また、ソフトウェアを考えても日本が世界に対して後退しているのは事実です。
米中のソフトウェア戦争も激しさを増し、企業の買収や優秀な人材の確保に動いているGoogleなどのニュースもよく耳にします。
そんな土俵に日本も同じように勝負していくのがほんとに賢い道でしょうか?
私の答えは「No(ノー)」です。
日本は新しい道を開発・開拓していく必要があります。
人類がまだ誰も開拓したことのない道。
ものづくりではなく、ソフトウェアづくりではなく、
日本の進むべき道は”人づくり”です。
この内容はぜひ、みなさんと共有していきたい内容ですし、
本当は日本の国家戦略として取り組むべき内容だと感じています。
興味のある方は、ぜひこちらの記事もご参照ください。